|
|
|
|
●糸つむぎ
「つくし」という道具に真綿を巻き付け、手でつむいで「おぼけ」と呼ばれる桶に糸を入れていきます。たて糸、横いと等、種類によって違った太さで、かつ太さのムラなくつむがねばなりません。普通、糸と言われるものは強い撚りをかけて丈夫に補強されているものですが、結城紬の糸は世界に類を見ない無撚糸です。この技術の修得には、数年の修行が必要です。
一反分の糸量をつむぐには、2〜3ヶ月間を要します。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
●絣くくり
特殊方眼紙に設計されたデザインをもとに、糸にすみつけを行いその箇所を綿糸で口と手を使って硬く縛ります。
柄が複雑なものほど、縛る場所は増え、一般に絣くくりだけで3ヶ月位、精巧なものになると限りがありません。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
●はた織り
地機という最も原始的なはた織機で織り上げます。労力も時間もかかる製法ですが、機に張るたて糸を腰当てに結びつけ、腰の力で張り具合を調節するので、手つむぎ糸の弾力あるやわらかさを生かし、織る時に無理な張力をかけません。
一方よこ糸は、筬(おさ)で打ち込んだ後にさらに樫材でできた重さ600g、長さ約55cmの杼(ひ)でさらに打ち込みます。
一反織るのに早い人で1ヶ月位、高級品になると1年以上かかるものもあります。 |
|
|
|
|
|